正義顕揚の年にあたって 東京都世田谷区 宣徳寺


正義顕揚の年にあたって 東京都世田谷区 宣徳寺

「世界一麗しい宣徳寺家族」をめざし
折伏の早期完遂と結集成就を!

東京都世田谷区にある宣徳寺は、総本山第六十七世日顕上人の発願によって建立され、昭和五十七年七月三日に落慶入仏法要が奉修された。
建立と同時に、世田谷区・目黒区に在住する法華講員を中心として法華講宣徳寺支部が結成されたが、折伏が進むにつれて講員の分布地域は拡大し、現在では東京全域はもとより、神奈川・埼玉・千葉・北陸・関西・四国・九州方面などの各地に講員が誕生し、広範囲にわたって活動を展開している。
初代住職には秋元広学御尊師が着任され、以来、二十七年にわたって法華講員を指導・薫育してこられた。ある壮年講員は、
「秋元御尊師は、御宗門においては、長年にわたって渉外部長の要職を勤められ、創価学会との裁判問題や正信会問題、海外の渉外部門など、広宣流布の第一線で日夜御活躍されています。私達は、日蓮正宗を厳護されている秋元御尊師を心より尊敬申し上げ、また誇りに思い、日夜、精進しているところです」
「御隠尊日顕上人猊下より宣徳寺法華講が賜わった、『僧俗和合して広宣流布の浄業(じょうごう)に邁進する講中、明るく楽しい、また清浄な講中を目標に精進するように』との御指南を常に講員に徹底し、『世界一の麗(うるわ)しい宣徳寺家族』の構築を合言葉にして活動しております」
と、熱く語る。
その宣徳寺法華講は、本年の「五〇万総登山」と折伏の完遂に向けて、昨年より計画を練ってきたという。
「折伏目標は四十五世帯に設定して、早期達成を目指し、また総登山は一千名の目標を掲げ、宣徳寺家族がもれなく『五〇万総登山』に参加できるよう決意し、啓蒙を推進しております。」(法華講員・談)

各々が噛みしめる結実の歓び

宣徳寺法華講は、講頭のもとに一区から八区が組織され、一区に五~六名の班長がいて講員を掌握している。また、区を越えて、壮年部・婦人部・青年部・少年部の四者に分類され、さらに高齢者を対象とした「遊楽会」が設けられている。
中でも青年部は、将来の宣徳寺支部を担う人材として、講中行事の要となって活躍しており、昨年の四月には、日蓮大聖人ゆかりの地を訪れる「佐渡研修」も実施した。
また、宣徳寺創立十周年にあたる平成四年に、講中機関紙『真法』を創刊したが、これも青年部有志が編集を担っており、御法主上人の御指南をはじめ、秋元御住職の御指導、あるいは講中の活動を紹介し、講中全体の折伏活動や育成の源泉となっている。
青年部役員の一人は、
「御住職は常々、『宣徳寺万代の基礎の構築は、青少年の成長に掛かっています。青年一人ひとりが立派な人材となっていけるよう、努力精進していきましょう』と御指導くださっています。私達青年部は、御住職の御指導を心肝に染め、日々、折伏や啓蒙に活動しています」
と、気概を語る。
折伏については、御住職の指導のもと、講員を二つのグループに分けて、それぞれを二人の副講頭が担当し、活動を進めてきた。また、ある班長さんは、
「私達が初信者や折伏対象者を連れていくと、執事の御尊師が、信仰の目的や大切さをわかりやすくお話してくださいます。執事さんは、私達にとって、身近で頼もしい存在です。そのように、講員同士が励まし合い、僧俗が協力して活動を進めてくるなかで、折伏が成就するようになりました」
と明るく語る。
昨年の折伏を振り返ると、七区の区長である増田さんは、昨年一年間で三世帯の折伏を成就させた。
その増田さんは、一昨年、胃ガンの宣告を受けたのであるが、御住職に指導を受けたことによって、必ず信心の功徳で病を克服することを決意。そして、真剣な唱題に励んできた結果、業病を見事に克服することができたのである。
また、唱題の功徳は、病を癒すのみならず、仕事上にも顕現して、この経済的状況の悪い中で、増田さんは自ら経営している会社を軌道に乗せることができた。
御本尊の偉大な御力に感激した増田さんは、「何としてもこの御恩に報いたい」との一念で折伏に臨み、次々と友人・知人を入信に導いたのである。その増田さんは、
「本年は、さらに折伏と講員さんの育成を進め、五〇万総登山を何としても成功させるべく、精進していきたい」
と意欲を燃やしている。
また、班長である壮年部の古谷さんは、八月三十一日に開催された役員会において、御住職から「九月より、各区の折伏活動を毎日報告するように」と指導されたことによって一念発起、〝毎日、必ず一人以上の人に仏法の話をしていこう〟と決意し、行動に移した。
その結果、夫妻で九月に一世帯、十月は二世帯、十一月は一世帯の折伏を成就させることができ、それ以外にも三人の方達が内得信仰から始めたのである。古谷さんは、
「毎日、一日に一人以上に話をする、というのは、忙しい日など、なかなか大変ではありましたが、それでも、決意し御本尊様にお誓いしたことを破るわけにはいきません。そういう時も、電話を使ったりして、とにかく折伏を実践してきました。
すると、折伏がだんだん楽しくなり、生命力も漲ってきて、不思議と入信する人達も出てきたのです」
と、本当に楽しそうに語る。

本年の勝利に向かう心は一つ

講中が掲げるテーマ「世界一麗しい宣徳寺家族」の構築を目指し、法統相続にも力が入る。
副少年部長のMさんは、他の講員から「無類の頑張り屋さん」と評されるように、法華講の未来を託す人材の育成に余念がない。在勤の御僧侶と打ち合わせをしながら、父兄と一緒に毎月第一日曜日に少年部会を開催している。
その少年部は、鼓笛隊の活躍が優れており、法華講連合会で行なわれる鼓笛隊のコンクールに出場し、毎年、上位入賞しているという。
もちろん、婦人部も元気である。その中の一人、Nさんは、平成十五年に入信したばかりであるが、いまや、婦人部を担う人材として大きく成長しているという。
そのNさんにとって大きな前進の機となったのが、昨年の六月、埼玉アリーナで開催された東日本決起大会であった。宣徳寺支部のコーラス参加者の責任者、という大任を担ったNさんは、その時のことを次のように述懐する。
「当日まで様々な障魔が現われ、思うように練習ができなかったのですが、唱題して無事に乗り切り、大会当日には皆が一丸となって歌いきり、使命を果たした素晴らしい結果となりました。
決起大会に参加できた歓びと感謝の気持ちをいつまでも持ち続け、これからも精進していきます。」
講中を支える役員会は、毎月第二日曜日の午前十一時から開催されている。その役員会も、「以前は、〝熱気溢れる〟とは言い難いものであった」(役員・談)そうだが、回を重ねるごとに、指導教師御住職のもとに異体同心していく、熱い空気が培われてきたという。
二十数年にわたって講中の一線で活躍し、宣徳寺に最も精通している総代の紀本さんは、
「秋元御住職は、講中の役員や幹部の成長を忍耐強く見守ってきてくださいました。御住職が目指す法華講支部の姿にはまだまだ至っていないかもしれませんが、本年、佳節の年を皆で心を一つにして迎えられたことは、何より嬉しいことです」
と、嬉しそうに語る。
秋元御住職は講員に対し、
「立正安国論に『然れば則ち三界は皆仏国なり、仏国其れ衰へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ壊れんや。国に衰微無く土に破壊無くんば身は是安全にして、心は是禅定ならん』と御指南されていますが、この仏国土建設の浄業こそが、広宣流布への大前進であります。したがって、「仏国土建設の志」を高く掲げて、広宣流布へ向かう我等の決意と誓願、総じて広布を願う熱情に基づく志を練磨してまいりたい。宗史に刻まれるであろう、重大な意義のある本年、大聖人様の生涯を貫く『立正安国』の御精神を我が精神として、僧俗一丸となって全てに勝利してまいりたい」
と指導されている。そして、
「今年の折伏目標・四十五世帯を、七月の大決起集会までに完遂したい」
とも。
その御住職の指導に応え、一月三日に総本山で行なわれた「出陣式」に参加した青年部の一人は、
「御住職のお気持ちにお応えするためにも、家庭訪問によって埋もれた人材を発掘するとともに、不断の折伏を実践し、夏までに一世帯でも多くの折伏を成就させたい」
と、力強く決意を述べる。
最後に、小野講頭が、
「私達講中は、大歓喜の信心を奮い起こし、地涌の菩薩の使命を自覚して、御命題達成に向けて精進していきます。そして、『記念総登山』を成就するとともに、講中、皆で励まし合い、御住職様の御指導である『一歩前に出る勇気を』を実践し、本年の宣徳寺支部誓願目標四十五世帯を成就していく一年にしてまいります」
と、本年の抱負を語ってくれた。
【慧妙 平成21年1月16日号より転載】