去る十月二十一日、警視庁・西新井警察署は、同署管内で本年八月二日に起きた、法華講員に対する暴行事件につき、被害者である法華講員の告訴状を受理した。
事件は、八月二日の午後に発生した。
被害者である法華講員の伊藤和彦氏が、東京都足立区内において「政教分離を考える会」(小川賴宣代表)発行の「公明党は創価学会の教義を実現するために作られた政党です」と題するビラを配布していたところ、三人の自転車に乗った男が現れ、口々に「何をしているんだ」「そんなもの配っていいのか」などと言いながら、伊藤氏の進路を妨げ、ビラ配布を妨害してきた。
やむなく伊藤氏は、駐車場に止めた自分の車に戻ろうと歩き出した。
しかし、男たちはそれだけでは収まらなかった。伊藤氏の後を追いかけて、逃げる伊藤氏に追いつくなり、一人がいきなり、手にしていた傘の先で伊藤氏の背中を強く突き、さらに伊藤氏の前方に回り込むと、伊藤氏の右目をめがけて突いてきたのだ。
伊藤氏が眼鏡をかけていたことが幸いし、致命傷こそ免(まぬが)れたものの、伊藤氏は外傷性緑内障・外傷性前房出血という重傷を負い、一時、右目の視力・視野がほとんど失われてしまったのである(事件後三ヶ月が経過した現在、ようやく回復してきた)。
残念ながら加害者の身柄は確保されていないが、加害者が配布を阻止(そし)しようとしたビラは、創価学会と公明党との関係を指摘したものであったことや、学会男子部が組織を挙(あ)げてビラ配布を阻止すると宣言していたことからして、犯人像は誰にでも見当がつこうというもの。今回、刑事告訴が受理されたことにより、加害者の逮捕および背後関係の解明が進むことが期待される。
なお、「政教分離を考える会」が発行するビラの配布に関しては、昨年十一月にも、配布していた法華講員二人が複数の学会員に襲(おそ)われて負傷する事件が起き(本紙平成二十年十二月一日号に詳報)、現在、加害者である学会員との間で訴訟が続いている。
正当な言論活動さえ暴力で封殺しようとする創価学会員――。その横暴を封じるには、暴力にも屈しない強い意志と、それを支える信仰、そして勇気ある実行力が必要不可欠だ。
警視庁・西新井警察署、告訴状を受理