噂される「5月3日・世襲発表」説!?秒読みに入った池田学会の世襲


噂される「5月3日・世襲発表」説!?秒読みに入った池田学会の世襲

関心集まる金正日と池田大作の後継
前言翻し世襲に懸命な池田の無様

今、衆目を集める二つの世襲(せしゅう)問題がある。一つは北朝鮮・金正日の後継者問題、そしてもう一つは池田大作の後継者問題である。
本紙が度々報じてきたように、金正日率(ひき)いる北朝鮮と池田大作率いる創価学会は、何から何まで瓜二つ。その二人が今また同じように、世襲問題で世間の注目を集めているのである。

驚くほど似た北朝鮮と学会
後継者問題でも同様の悩み

金正日率いる北朝鮮と、池田大作率いる創価学会――。両者の間には驚くほど共通点が多い。
まず、誰の目にも明らかなのが、両者の行なう、独裁者を称(たた)えるための派手なパフォーマンス。圧巻の人文字や、一糸乱れぬ団体演技など、統制されたその動きは、いったい、どちらがどちらの写真か見まごうほどにソックリ!
また、独裁者を迎える、洗脳された人々の熱狂ぶりと、それをあたかも、全ての国民・会員が偉大な指導者を渇仰恋慕(かつごうれんぼ)しているかに報ずる、その報じ方も、瓜二つというほどよく似ている。
加えて、過去を改ざんしてまで、自身の神格化を図ってきたことも、ピタリと共通する。
さらに、自分に敵対する者に浴びせる憎悪のすさまじさもソックリだ。それは、脱北者・脱会者に対する罵倒(ばとう)や誹謗(ひぼう)を見れば、一目瞭然(いちもくりょうぜん)であろう。
この、二人の独裁者に今、衆目が集まっている。それは、二人の後継者がいったい誰になるのか、ということについて。
これまた二人に共通することだが、二人とも健康に関して大きな爆弾を抱えており(金正日は昨年八月、脳梗塞〈こうそく〉で倒れたと報じられ、池田大作については平成十五年四月、心筋梗塞で緊急手術を受けた、との内部情報が漏〈も〉れ伝わった。また二人とも、糖尿病を患〈わずら〉っているのでは、といわれている)、また二人は年齢的にも、後継者を確定すべき段階に入っている(ことに、今年一月で八十一歳になった池田大作には、待ったなしの問題)からだ。
金正日には、息子が三人いる。長男・正男、次男・正哲、三男・正雲である。
かねてから有力視されてきたのは、長男・正男。だが、ここにきて、三男・正雲の動向が取り沙汰されている。
では、池田大作の方はどうか――。
創価学会の場合、その会長職はすでに、池田大作から北条浩、秋谷栄之助、そして原田稔へとバトンタッチされている。
しかし、それはあくまでも会の実務に関してであり、池田大作が今も、SGI会長として君臨(くんりん)し続けていることは周知の事実。
そして、池田大作にも、妻・かねとの間に三人の息子があった。長男・博正、次男・城久、三男・尊弘である。
「あった」と過去形としたのは、最有力の後継者候補と目されていた次男・城久が、昭和五十九年に胃穿孔(せんこう)で急逝(きゅうせい)してしまったからである。
これによって、それまではあまり日の当たらなかった長男・博正にスポットライトがあたるようになり、また事実、博正に世襲するためとしか考えられないような人事が行なわれ(博正は現在、創価学会副理事長とSGI副会長の要職にある)、博正を表舞台に出す機会が増えてきている。

特別扱いの池田の息子達
歓心買おうと幹部が追従

元公明党参議院議員の福本潤一氏は、池田の息子たちが会内で特別扱いされている様子、また、幹部たちの間で博正の比重が上がっていく様子を、昨年上梓(じょうし)した著書『創価学会公明党「カネと品位」』の中で、次のように書いている。
「創価学会本部では、名誉会長の子供たちを長男から順番に、『C1』『C2』『C3』と呼んでいます。『C』はチャイルド(CHILD)の頭文字です。」
「創価学会員以外の方には理解しにくいのかも知れませんが、ある日突然、特定の人物の評判が立って、あちこちでその人物を称えるようなことが始まります。
私が最初に聞いたのは、1980年代でした。それは、池田名誉会長の有力後継者と見られていたC2の城久氏がご存命だった頃の話です。当時の創価学会最高幹部が、城久氏のことを、
『城久さま、城久さま』
と言っていた記憶があります。博正氏についてもそうです。私の元同僚の国会議員は、博正氏のことを
『博正さんは、生まれながらに人が違う』
『天命を受けたすごい人物だ』
と、褒(ほ)めちぎっていました。」
「参議院議員になってからのことですが、私が創価学会本部へ行くと、一部の幹部が博正氏のことを『ご子息さま』と呼んでいました。挙(あ)げ句は
『次の人事はご子息さま体制を固めるんだ』
と発言し、池田名誉会長の歓心(かんしん)を買おうとしていました。」
福本氏は、そうした動きが現われたベースについて、最近、公明党の国会議員の勢力図が変わりつつあり、博正と同窓となる慶應大学出身者に必要以上に力を入れる傾向が顕著(けんちょ)となっている、とした上で、それを根拠に次のように記す。
「私が推測するに、2002年に創価学会の会則を改正して、『永遠の指導者』として池田大作氏を崇(あが)める存在にしました。これを『世襲』を実現するための第一歩だとすると、C1の博正氏の同窓生である慶大出身者を増やそうと考えたのではないでしょうか。」
「後継者に決めていたC2の城久氏は、創価大学在学時代に『ご学友グループ』をつくっていました。それと同様に、遅ればせながら博正氏の出身大学である慶大出身者で、『ご学友グループ』をつくろうとしているのではないかと思うのです。」
しかして福本氏は、次のような決定的な出来事があった、とする。
「博正氏への世襲を盛り上げる幹部職員がいる中、2006年(平成18年)5月4日に青年部総会で、会長人事をやろうとしたのです。本来、会長人事は本部総会で決まります。私は、
『本部総会で決めることを青年部総会でやるのは、ルール違反じゃないか』
と思いました。
結局、この青年部総会での幹部人事は、マスコミに漏れたために中止になりました。その人事というのは、秋谷栄之助会長を勇退させて若返りを図るもので、博正氏への世襲の道を開くものでした。若返りを図った執行部が、集団指導で博正氏を支えていく体制を作ろうとしたわけです。」
この時は中止になったものの、同年九月には公明党委員長が太田昭宏に替わり、十一月には創価学会の方も原田稔会長・正木正明理事長体制に替わり、博正も副理事長に就任した。福本氏はこれを「池田名誉会長の宿願に近い人事が成就した」とする。
かくて、池田が博正に世襲するための環境は整ったように見えるが、福本氏は多少の波乱要因も指摘する。
「最近は『C4』という声も上がっています。これは、C2・城久氏の子供、名誉会長からは孫に当たる人物です。1980年の生まれで、創価大学を卒業して、創価大学理事長の娘さんと数年前に結婚したそうで、将来的には活躍が期待されていくことでしょう。」
C1だろうが、C4だろうが、池田家の世襲であることに変わりはない。
福本氏がこの本を著(あらわ)したのは昨年十月二十七日。
しかし、創価学会・公明党は、それから五ヶ月近く経(た)った今も沈黙を守ったままで、反論する気配すら見せない。
それは、福本氏が書いたことが真実であったから、ということか――。

かつて池田は「世襲は卑しい」
その言葉が自ら首締める

福本氏は次のようにも記す。
「折しも、創価学会の後継者問題がいよいよ大きな分岐点にさしかかってきているようです。創価学会第2代会長の戸田城聖先生が『創価学会は、世襲はしません』と言い、池田大作名誉会長自身も『創価学会は永遠に世襲をとりません』と言っていたにもかかわらず、来年2009年(平成21年)5月3日に、決着がつきそうなのです。」
福本氏も指摘するように、池田大作はかつて、次のように明言していた。
「先日、ある学者がきて、『創価学会は世襲制度ではありませんね』という話が出ました。封建制度の残骸の一つに世襲制度という制度が現存しております。他の団体はいざ知らず、宗教界にあって、教団の世界にあって、世襲制度ということは、もっとも誤った、いやしい姿であります。霊友会しかり、天理教も世襲制度であり、PL教団も、立正佼成会も、ぜんぶ世襲制度であります。
代々の財産をそのままうまく受け継いで、金もうけしようという、その縮図であるし、その一端だけをみても、彼らに真の仏法は、真の宗教はなく、『邪教である』と断言できる理由であると私は思うのです。」(昭和三十六年十月二日・男子部幹部会での池田の講演)
その池田大作が、今は世襲に執心(しゅうしん)しているのだ。
池田大作が会長に就任して、今年で四十九周年。七×七=四十九は仏法上の大きな節目ともいえる。この時を選んで池田大作が世襲を発表する可能性は高く、すでに永田町界隈(かいわい)でも「五月三日に池田の後継者が決まる」との情報が流れている。
心ある創価学会員よ、今後の池田の動向に注目せよ。池田が世襲に踏み切った時こそ、池田は自らを「もっとも誤ったいやしい姿であり」「真の宗教はなく、『邪教である』と断言できる」と自認したことになるからだ。
そして、学会員を待ち受ける未来は邪宗のそれであり、それはまた、北朝鮮のような暗黒社会なのである。
【慧妙 平成21年3月16日号より転載】