2008年 本紙が選んだ重大ニュース


2008年 本紙が選んだ重大ニュース

躍進する日蓮正宗の「明」と創価学会の「暗」

「躍進」の一年となった日蓮正宗
謀略が次々破綻、満身創痍の学会

平成二十年も、残すところはあと一ヶ月弱、『立正安国論』正義顕揚七百五十年たる平成二十一年は、いよいよ目の前だ。
今、この時期に当たり、「躍進の年」と銘打たれた本年を振り返ってみると、日蓮正宗の躍進する明るい姿と、それを阻(はば)もうとする魑魅魍魎(ちみみょうりょう)の暗い影との明暗が、いっそう鮮明になった感がある。その明暗を、今年の重大ニュースという形で改めて確認してみよう。

全国四会場で決起大会を開催
日蓮正宗の「躍進」示す大結集

『立正安国論』正義顕揚七百五十年まで、いよいよあと一年となった本年、明年の「地涌倍増大結集」に向けた決起大会が、全国四ヶ所の会場で開かれた。
その皮切りは、二月三日に大阪・京セラドーム大阪で開催された西日本決起大会。東は静岡から西は山口まで、それに四国を含めた西日本の日蓮正宗僧俗三万三千十七名が一堂に会し、その意気軒昂(けんこう)ぶりを示した。
続いて行なわれたのは、二月二十四日、福岡・北九州メディアドームでの九州決起大会。西日本決起大会の大成功を受け、満を持(じ)していた九州・沖縄の日蓮正宗僧俗が、一万一千三十八名の大結集を成し遂(と)げた。
次に行なわれたのは、四月二十九日の北海道決起大会。札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催された同大会は、当初、四千名の結集目標を立て、月寒アルファコートドームで開催する予定であったものが、目標を遥(はる)かに上回る六千六名が全道から結集することとなり、会場を変更して開催されたのである。
そして決起大会の掉尾(とうび)を飾ったのは、六月十五日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された東日本決起大会。大会前日に起きた「岩手・宮城内陸地震」さえ物ともせず、東北・関東甲信越の僧俗三万四千二百六十一名が集(つど)った。
この、四会場を合わせると八万四千三百二十二名という大結集を、「魔」が黙って見過ごすはずはない。第六天の魔王・池田大作に率(ひき)いられる創価学会は結集阻止(そし)に躍起(やっき)となり、大会当日には、会場周辺を謀略部隊が跳梁(ちょうりょう)した。
また「魔」は、悪天候や、果ては大地震という形となり、大結集を阻もうとした。
しかし日蓮正宗僧俗は、そうしたあらゆる艱難辛苦(かんなんしんく)を敢然(かんぜん)と乗り越え、御法主日如上人・御隠尊日顕上人のもとに集ったのである。
こうして培(つちか)われた信心の団結によって、『立正安国論』正義顕揚七百五十年は必ずや輝きを増し、そこからさらなる波動が広がるに違いない。

国家権力を使った法難が出来!
婦人講員をいきなり不当逮捕

三月十九日午前七時四十分過ぎ、東京・杉並区在住の一人の婦人法華講員Aさん(40)が「住居不法侵入」「強要」「器物損壊」の嫌疑をかけられ、警視庁に逮捕・勾留(こうりゅう)された。
その直接の原因は、昨年十月二十九日、Aさんが、同じ講中の先輩婦人部のBさん(45)と共に、都内に住む学会婦人部に脱会の決意をさせ、その学会婦人部が自らの手で、学会製のニセ本尊を破却(はきゃく)したことにあった。
二人はこの日、事前に電話連絡してあった学会婦人部の家を訪問し、創価学会の信仰上の誤りを縷々(るる)指摘。これに納得した学会婦人部は、自ら勧誡願の用紙に署名・捺印。
その後、この学会婦人部宅の本尊が学会製ニセ本尊であると判明したため、二人は謗法払いの必要性を学会婦人部に説明。これにも納得した学会婦人部は、自らハサミを持ち出しニセ本尊を切断した。
ところが、これに気付いた学会側が、件(くだん)の学会婦人部を囲い込んで二人との連絡を絶つと同時に、Aさんの電話には学会男子部から脅迫(きょうはく)の電話がかかるように。
そして、それから五ヶ月近く過ぎた三月十九日、Aさんが突然逮捕され、その五日後にはBさんも逮捕された。その理由は、〝二人が宅配業者を偽(いつわ)って学会婦人部宅に侵入、脅(おび)える婦人部の手を押さえつけ、無理やりペンを握(にぎ)らせて書類に署名・捺印させ、学会製本尊を勝手にハサミで切断した〟というもの。
さらに不思議なことには、フジテレビは三月二十五日、二人の逮捕について、警察の公式発表もないまま、さらには裏付け取材もせずに、これを報道。
二人は四月八日まで勾留され、不起訴となったが、この長期勾留によって職まで失うこととなった。
これでは結果的に、国家権力による宗教弾圧と指弾されてもやむを得まい。
しかも、この不当逮捕の裏には公明党有力者の警察署への働きかけがあった、との情報が警視庁筋から洩(も)れている。これが事実だとすれば、まさに憲法が規定する政教分離に抵触(ていしょく)する違法行為だといえよう。
こうした状況に憤(いきどお)った法華講員有志が二人を支援する会を結成。五月三十日に豊島区民センターで抗議集会を開くなど、問題を広く社会に訴える活動を開始している。
世論によって創価学会が追い詰められ、その謀略体質、政教一致の実態、総体革命の恐怖が暴(あば)かれる日が、やがて必ず来よう。

矢野元委員長がついに脱会!
学会を提訴、国会でも問題に

五月一日、家族ぐるみで創価学会に退会届を突きつけた元公明党委員長・矢野絢也氏は、宗教法人創価学会、杉山保青年部長、谷川佳樹総東京長、弓谷照彦男子部長、森井昌義関西青年部長、長谷川重夫副会長、西口良三副会長、藤原武副会長(いずれも平成十七年当時の役職)を相手に、五千五百万円の損害賠償を求める民事訴訟を、同月十二日に起こした。
矢野氏の訴状によると、被告らは、矢野氏に対して平成十七年頃から、かつて発表した手記に「学会と公明党は政教一致といわれても仕方がない部分があった」と記述したことに対する創価学会への謝罪、言論活動の中止、矢野氏が議員時代から書きためた百冊近くにのぼる手帳などの提出、創価学会への莫大(ばくだい)な寄付――等を要求したうえ、機関紙などで矢野氏を誹謗(ひぼう)中傷した。
矢野氏は、これらの人権侵害行為によって多大な損害が生じたとし、その賠償を求めて提訴したという。
記者会見を開いてその事実を公表した矢野氏は、その後、民主党や国民新党の議員らの呼びかけに応じ、六月十三日、国会内において議員有志を前に講演。さらに六月二十五日には外国特派員協会で会見を開いた。
矢野氏はそうした場で、政教一致の実態の一端を明かした。
また矢野氏は、『文藝春秋』(八月号)に「創価学会が脅えた私の『極秘メモ』」と題する手記を発表。その中で、提訴に至った状況を詳しく述べた。
こうした矢野氏の発言は国会でも取り上げられた。すなわち、十月十五日の参議院予算委員会で質問に立った民主党副代表の石井一議員は、創価学会と公明党の政教一致の実態について政府を追及、矢野絢也氏の他に、竹入元委員長と福本潤一前参議院議員の国会招致を要求。場合によっては池田大作も招致してその意見を聞くべきだと迫(せま)った。
創価学会・公明党は、国会の場においても断崖絶壁に立たされた。

違法ビラ事件で学会側が敗訴!
悪質な組織犯罪に司法の鉄槌

創価学会は今年もまた、司法の場において、その悪らつな体質を厳しく指弾された。
七月十日、最高裁判所第一小法廷は、創価学会大幹部ら三名の上告棄却(ききゃく)を決定。これにより、平成十三年以来、多数の学会員らを上げて実行されてきた違法ビラ配布事件は、学会組織を使った組織犯罪であることが確認され、実行犯として特定された学会大幹部ら三名の敗訴が確定した。
問題となった事件は、平成十三年九月と平成十六年二月の二度にわたり、御隠尊日顕上人と妙観講・大草講頭の顔写真をオウム真理教の麻原彰晃の顔写真などと並べ、「狂信的カルト教団『妙観講』の恐怖」「淫祀(いんし)邪教」「妙観講よ即刻出て行け!」等の大見出しを付けたカラー印刷の誹謗ビラを、深夜、全国各地に大量配布したもの。
その実行犯のうち、目撃証言などを手がかりに追い詰めることができたのが、創価学会の杉並総区副青年部長の高橋浩一、男子部部長の佐藤正浩、そして、静岡(※富士正義)県青年部長の山本伸一の三名。
そこで、妙観講と大草講頭が、この実行犯三名並びに創価学会を相手取り、損害賠償を求める民事訴訟を提起したもの。
これに対し、東京地裁は平成十九年五月、配布ビラの違法性を明確に認定し、高橋ら三名に損害賠償金二百八十万円を支払え、と命じた。
これを不服とした三人は東京高裁に控訴したが、東京高裁は本年二月十三日、地裁判決を支持した上に、妙観講側の主張をほぼ全面的に採用し、創価学会員らの組織的犯行であることにまで踏み込んで言及した、きわめて画期的な判決を下した。
さらに判決は、ビラに書かれていた「妙観講は数々の暴力事件を起こした」「妙観講内には乱れた男女関係がある」「妙観講のストーカー行為により地域住民の平穏な生活が脅(おびや)かされている」「妙観講は電話盗聴を行なった」等々の内容についても、悉(ことごと)く「具体的な事実が認められない」「記述に根拠がない」「証拠は全くない」「真実と認めることはできない」と断じ、これは「事実の基礎を欠く人身攻撃に当たる」と、厳しく結論付けたのである。
これに対し三人は最高裁に上告したが、これが斥けられたことにより、東京高裁の判断が確定したのであった。
妙観講はこれを受けて、池田大作に対し、学会員らによるこの違法ビラ配布という組織犯罪のほか、婦人講員二名の不当逮捕事件、国会で池田の参考人招致が取り沙汰されていることなどについて、池田大作宛ての公開質問状を作成、十日間の回答期限を定めて八月九日に発送した。
しかし池田は、期限内の回答はおろか、未(いま)だに何の回答も示すことができずに沈黙してしまっている。さしずめ帝釈(たいしゃく)に攻められた修羅(しゅら)のごとく、無熱池(むねっち)の蓮の中に隠れてしまいたい心境なのだろう。呵々(かか)。