7・26大結集に出来する魔の障碍 〝信心〟〝唱題〟〝用心〟で打ち破ろう!


7・26大結集に出来する魔の障碍 〝信心〟〝唱題〟〝用心〟で打ち破ろう!

徹底分析!謗法者らの妨害の手口
過去の事例から本紙はこう予測する

大結集を阻まんとする謀略の数々
その動きを熟知し、万全の備えを!

七月二十六日・大結集総会への気運が、盛り上がりを見せている。
だが、
「此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず」
(御書九八六頁)
との御金言に照らしても、正法興隆を阻(はば)まんとする〝魔〟の妨害は、昨年のプレ大会以上のものとなるのは必定である。ゆえに我々は、唱題によって、魔を打ち破る強盛な信心を育むとともに、いかなる事態にも屈せぬ万全な心構えをしておく必要がある。
そこで本紙は、過去に起きた事例に基づき、大結集総会の当日までに起き得る事態のいくつかを想定してみた。

まず謗法者らは、登山計画の概要や参加人員、輸送手段を把握(はあく)しようとする。
そのために、偽装入講を試みたり、あるいは、法華講員にすり寄るなどして、言葉巧みに聞き出すなどして、内部情報を収集する。そしてそれを悪用して、さまざまな謀略(ぼうりゃく)を仕掛けてくるのである。
その中で最も一般的なものは、怪文書を一斉に配布して登山への不安を煽(あお)り、また、不平・不満を引き出そうとしてくることだ。
その手法は、例えば深夜に一斉にポスティングしたり、あるいは講員宅を訪問してきて直接手渡そうとしたりするなど、様々である。
次に、地域の謗法者らが、何名もで講員宅を訪問し、硬軟取り混ぜて大石寺に行かぬよう執拗(しつよう)な説得を仕掛けてくる。そもそも、全く別な宗教団体の者共が、法華講員が大石寺へ参詣するのを妨(さまた)げようとすること自体、余計なお世話であり、魔の正体を露呈(ろてい)した行動としか言いようがない。
さらに謗法者らは、例えば寺院の登山責任者と称して、バス会社などに連絡を入れ、輸送計画を破綻(はたん)させようと画策する。
それがなかなか巧妙なのは、彼らは、バスなどの予約を全てキャンセルしようとはしない、ということだ。
すなわち、全てキャンセルというような申し入れをすれば、当然のことながらバス会社は、確認のために寺院に問い合わせをしてきて、妨害工作は水泡(すいほう)に帰してしまう。
そこで、例えば〝一部の人が自家用車を使うことになったから〟との理由で、申し込んであったバスのうちの一台を勝手にキャンセルしたり、また逆に、〝申込者が増えたので〟と、勝手に増車するなどのことを行なったり、あるいは〝乗車場所が変更になった〟〝出発時間が変更になった〟などの虚偽の連絡をして配車予定を狂わせるといった、姑息(こそく)な謀略を仕掛けてくるのだ。
このことは同時に、法華講員に対しても、例えば、〝集合場所が変更になった〟〝集合時間が遅くなった〟等のニセ情報を流して、混乱を引き起こすといった手段に出てくる、ということだ。
しかも、気をつけねばならないのは、こうしたニセ情報は、何も組織全体に流す必要はないのである。なぜなら、たった一人でも、ニセ情報を信用させて集合場所や集合時間を取り違えさせることができたら、講中全体、とまではいかなくとも、少なくとも、その人が乗車するはずのバスの予定を大きく狂わせることができるからだ。
では、我々はいったいどのようにして、跳梁(ちょうりょう)する〝魔〟に対処すべきだろうか。
強情なる信心と唱題行を根本として、さらに、考えられるかぎりの対応策は立てておかねばなるまい。

まず一つには、講中での報告・連絡・相談のシステムをしっかりと組み、徹底すること。
これによって、ニセ情報の流布を食い止め、謗法者らによる切り崩しを防ぐことができる。そして、家庭訪問の際に御登山の意義をしっかりと伝え、同時に、何か問題が生じていないか確認する作業は、絶対に欠かせない。
そして第二には、謗法者が付け入ることができないほど、綿密かつ用意周到に、登山計画を練り上げておくことだろう。もちろん、バス会社など外部との連絡・連携にも、チェック機能が働く仕組みにしておくことが欠かせまい。
日蓮大聖人は四条金吾殿に
「孔子は九思一言、周公旦(しゅうこうたん)は浴(よく)する時は三度にぎり、食する時は三度はかせ給ふ。古(いにしえ)の賢人(けんじん)なり、今の人のかゞみなり。されば今度はことに身をつゝしませ給ふべし」(御書一一九七頁)
と仰せになり、油断によって様々な注意・方策を忘れてしまうことを戒められている。
我々も、正法に縁していることに安心して油断することなく、また七万五千大結集総会のその日まで、しっかりと精進して、大慶事を成功させていこうではないか。
【慧妙平成21年5月1日号より転載】